namuiru's diary

自分の思考を整理しておくためのブログ。普通からずれていることは理解している。たまには良い事を書いているかもしれない。

憧れのおまわりさん

今日見つけたニュースを以下に引用します.

普通のDV事件と比べ,さらに残念な要素が含まれていると思います.

それを考えてみてください.

引っ掛け問題でも難解な考察問題でもないので.自然な意見をお願いします.

 

交際相手の女性警官にデートDV、大けがさせた巡査逮捕 大阪府警

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130607/waf13060716100038-n1.htm

 交際相手の30代の女性警察官に回し蹴りなど執拗(しつよう)な暴行を加え、大けがをさせたとして、大阪府警は7日、傷害容疑で寝屋川署交通課巡査、井上彰容疑者(28)を逮捕した。「隠れて別の男と付き合っていると思い、暴力を振るった」と容疑を認めている。

 女性は「何回かけんかになり、手をあげられた」と話しており、府警は、井上容疑者が交際相手に暴力をふるうデートDV(ドメスティックバイオレンス)を繰り返していた疑いもあるとみて調べる。

 府警監察室によると、井上容疑者は5月16日夜、同棲(どうせい)していた同府吹田市の女性宅で、女性が携帯電話を触っているのを見て、「だれとメールしとったんや」「何、笑っとんねん」と激高。女性の頭を壁に打ちつけたり、腹部に回し蹴りしたりして、打撲など全治約1カ月の重傷を負わせたとしている。女性は携帯のアラーム機能を操作していただけだったという。

 女性の同僚警察官が身体のあざに気づき、理由を尋ねたことから発覚した。2人は結婚を前提に昨夏から交際。井上容疑者の勤務態度は真面目で、これまでトラブルはなかった。

引用ここまで

 

私の期待した答え(?)は,当事者が警察官である,ということです.

もちろん他にも色々考えられる問題点はあるでしょうが,

今回注目したいのはこれだけです.

 

「犯罪者を咎める側の人間が,人に暴行を加えるなんてけしからん!」

という感想を多くの方がお持ちになると思います.

(といってもこのブログに来る人はせいぜい1人か2人なので,ある意味全然多くないのですが)

そして,これまた多くの方の感想が,ここで終わっていると推察します.

 

当事者は警察官です.

被害者も警察官です.

記事には

”女性の同僚警察官が身体のあざに気づき、理由を尋ねたことから発覚した。”

とあります.

警察はDV被害があればすぐに相談するよう呼びかけている側のはずです.

しかし,この警察官である被害者は相談せず,被害に遭ったことを隠していました.

呼びかけている側がこれで良いのでしょうか.

もっと言うと,相談ではなく事件として報告し,

相手を逮捕させるくらいを期待してしまいます.

「犯罪者を咎める側の人間が,悪を見逃すなんてけしからん!」

 

警察官とはいえ,あくまでひとりの女性ですから,恐怖はあると思います.

それに,愛する人を逮捕させたくないという気持ちもあるでしょう.

しかも同僚ですから,下手をすれば仕事に影響があるかもしれません.

それでも,それでもなお,毅然として正義をかざし,

悪を断ずる警察官の姿に,私は憧れます.

 

子供のなりたい職業ランキングでしばしば上位に挙がる警察官.

彼らが想像するのは,このようなヒーローだと思います.

少なくとも,私はそうでした.

成長すると,世の中は綺麗事では生きていけないことを学びます.

悪は必ず滅ぶものではなく,時には必要なことを覚えます.

徹底して正義を貫くことは,むしろ憎まれることを知ります.

本当に残念なのは,この現実かもしれません.

 

先日,日本代表がW杯出場を決め,

狂喜した群衆が渋谷の交差点で騒ぐという状況になりました.

整理に当たった警察官が,親しみやすい演説で注意を促したことが話題となり,

「DJポリス」などともてはやされています.

私はこのような状況が悔しい.

街の治安を守るため,暴徒を厳しく取り締まり,

悪人に恐れられ,良民に敬われる正義の象徴.

理想を求めるのは愚かなことでしょうか.