臭い物に蓋をするときは蓋を押さえ続ける労力を無視してはならない
最近、「明日、ママがいない」なるドラマがバッシングを受け、放送中止を求められているという。
どうもイジメにつながる、子供の人権を侵害する、などという理由で批判されているようだ。
しかし、見ないようにしていては、結局イジメの火種は残ったままになる。
施設出身ということがイジメの理由になるのがそもそも問題であるはずだ。
なのにそれを解決しようとせず、隠すことでイジメを防ごうとしている。
これは施設出身者に対して、一生隠し続けて肩身の狭い思いをして生きろ、と言っているに等しいのではないだろうか。
もうひとつ、取材が不十分であり、実情とかけ離れているとの批判もされているらしい。
施設で働いたことなどないので、具体的にはどうこう言えないのだが、気になる記事を見つけた。
放送続行の芦田愛菜ドラマ ついに“犠牲者”
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140123-00000000-tospoweb-ent
ドラマを見て施設出身者がフラッシュバックを起こし、リストカットをしたという。
本当に現実からかけ離れていたら、フラッシュバックなど起きるだろうか?
ドラマの内容に思い当たることがあったからこそではないだろうか。
出身者の気分を害する程度には、実情を描き出せていると言えるのではないか。