大学偏差値
横浜国大は「高学歴大学」なのか 同大出身福田萌の言動巡り議論白熱 (J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース
高学歴とか低学歴とか、どうこう言いたがる人は多い
その区分のためにしばしば利用される値が、いわゆる偏差値である。
日本の大学システムは、入学が困難で卒業は容易。
つまり学歴を得るために発揮された能力は、すなわち入試突破力=大学偏差値で表現されると言っても過言ではない。
ところで、大学偏差値の基礎を理解しているのがどれだけいるのか。
まずしっかり理解すべきは、大学偏差値とは大学の教育レベルに一切関係がない、受験に特化した数値であるということ。
偏差値が示すのは、入試の難易度である。
さらに厳密に言えば、入試問題の難易度も直接的には関係しない。
受験を希望する人間、もしくは受験して合格した人間のレベルを示しているのが、偏差値である。
もう一つ大切なのは、偏差値は相対評価であるということ。
もし下位のレベルが上昇すれば、東大でさえ偏差値60になることも理論上ありうる。
ちなみに、高学歴、低学歴、なんていう言葉をよく耳にするが、高い低いというのは、中央地点からの相対評価である。
偏差値も同じく、平均を50とした相対評価であり、性質は近い。
単純に、1/3ずつ区切って上から高・中・低と定義して偏差値と対応させると
上1/3に含まれるのは、偏差値が約54.3以上
下1/3に含まれるのは、偏差値が約45.7以下である。
横浜国大は、記事によれば偏差値は62.5
これは全体の上から10.5%地点にあたる。
つまり、10人の集まりの中では、大体一番賢いということになる。
記事には
>「彼女が真面目な顔をして『高学歴』を名乗るたび、顔が熱くなる。本当にやめてほしい。あなたが高学歴を自認するたびに、横国出身者は恥ずかしい気持ちになってんですよ!」
などというある個人の意見が引用されているが、
倍率10倍の試験に合格したことを誇るのが、それほど恥ずかしいことなのか、私にはわからない。