日本人は交通ルールを守る
日本といえば治安の良さが売りであり、それは交通マナーの良さも関係している。
人も車もしっかりと信号を守り安全に移動できるのは、なかなか珍しいものらしい。
おかげで日本人は真面目で、よく規則を順守している、という評価がされる。
日本の交通マナーが優れていることは、確かにその通りだと思う。
しかし、ルールをしっかり守っているかというと、そうでもないように思える。
(数字的に根拠の無い、私の主観であることを了解してください)
車はほぼ全て、信号に従っているし、大通りに跨る横断歩道の信号も、ほとんど守られているが
小道でよく見る短い横断歩道は、しばしば信号を無視して渡られる。
青信号が点滅した以降は、横断歩道を渡り始めてはいけないが
これを守っている人はほとんど見かけないし、ルールとして認知されているかさえ疑問だ。
高速道路で制限速度を守っている車など、ほとんど無いだろう。
それどころか、オービスを検知して知らせてくれる装置まで堂々と売っている。
速度違反する気満々である。
そして警察側も、速度10kmオーバー程度では黙認する。
信号無視も見かけたら注意する程度であり、点滅時横断に至っては、注意すらされないこともあった。
要するに、大して危なくないからいいや、である。
実際、制限速度が60km/hだからと言って、60.1km/hになると危険になるわけではない。
全然車が走って来ない横断歩道は、たとえ赤信号で渡っても安全なのは明らかである。
青信号が点滅していても、そこから赤になり、さらに車が青になるのはさらに後のことであるから、車と接触せずに渡る時間は十分残っていると判断すれば皆渡ろうとする。
こういう具合だから、日本人は交通ルールを守る立派な人達だと言われると、かなり違和感がある.
日本人の優れた(?)ところは、大惨事を引き起こしそうな目立つ行動は慎み、見えないところでルールを無視して要領よく行動できるところ…とでも言えるだろうか。
日本人は本音と建前が違うせいで外国の人を悩ませるが、交通マナーに関しても、本音を隠すのが上手いらしい。