森氏の発言をもういちど見直す

これは、私の以前の記事だが、また似たようなことになっている。

どうにも、随分マスコミに嫌われているようだ。

タイトルにもあることから、「たった2500億円」を問題にしたいのだろうが、ちゃんと動画を見ていただけた方ならばお分かりだろう。

2500億円発言の直前が切り取られていることに。

以前も言ったが、問題とすべき発言の文脈を無視し、部分だけ切り取るというのは、実に愚かで卑劣な行為だ。

そして今回もやはり、文脈を見れば決して非難に値する発言ではない。

こちらも似たようなタイトルだが、発言の抜き取り方は良心的である。というわけで引用させていただく。

「施設に掛けるお金は都が３０００億円。組織委が五輪に掛けるお金はその比ではない。国がたった２５００億円も出せなかったのかね、という不満はある」

2500億円が「たった」なのは、他と比較しての話だ。にもかかわらず、比較対象を切り取る編集をした朝日は、論外だ。

東京都が3000億円出し、組織委がそれ以上。一方で資金力が段違いに高い国が、都よりも少ない2500億円を出し渋っていることに注文をつけている。

財力の比を考えれば、国にとっての2500億円が相対的に極めて少ないという感覚は常識はずれではない。

今度はどれだけの間批判のネタにされるのか知らないが、なぜ多くの人が、こんな報道に疑問を持たず、断片だけで批判しようとするのだろうか。